「愛してる」って君がいう

東京生まれ東京育ち。愛情とお金と教養がすきな女が書いてます。

シェイプオブウォーター観たらすごく疲れた※ネタバレあり

土曜にシェイプオブウォーターを観た。

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おそらく私は8回くらい泣いた。

わたしは怒ったらびっくりしたり感動したり、どんな感情にせよ沸点越えたら泣いちゃうみたいな体の構造なので、別に感動するシーンがいくつもあったわけではない。

 

正直わりと怖くて泣いてる時のほうが多かった。

シェイプオブウォーターのあらすじ

まあ簡単にいうと、トラウマで喋れない女性が(名前はイライザ)います。その人はゲイの画家と親友で、一緒に暮らしてます。

で、イライザはもう10年くらい変な生物を研究する施設で掃除係として働いてて、ゼルダっていう黒人のおばさん(ずっと亭主の悪口言ってて時々タバコ吸ってサボったりするいい姐さん)と仲良しです。イライザは手話で話します。

 

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ある日、その研究所にヤバイ生き物がきます。それはエイリアンが海に馴染んだみたいなやつで、スタイルめっちゃよいしほぼ人間みたいな構造。イライザはそのヤバイ生き物と親しくなります。

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そのヤバイ生き物にゆで卵を持っていって、手話で「egg」って説明するんだけど、ヤバイ生き物はそれを覚えてコミュニケーションまで取る。すごい。幼稚園児くらいのコミュニケーションだけど。

 

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でも研究所でヤバイ生き物はヤバイ男に解剖されそうになってて、イライザはヤバイ生き物を画家とゼルダといいやつな博士と一緒に逃がして少しの間一緒に住んで、海に返そうとしたらヤバイ男に殺されかけて一緒に海に沈んじゃった。それで画家は置いてきぼり。そんなお話。画家がかわいそう。笑

ヤバイ男がまじでこわい

イライザの敵になるヤバイ男が超性格悪いんだけど、こいつがまじでこわい。

でもこいつも上司にずっと媚び売って評価されたいされたいって頑張ってるから、その結果自分の目的達成のためなら手段を厭わない凶悪な人になっちゃったからかわいそうではあるんだけど、こいつまじでこわい。

ヤバイ生き物のことめっちゃいびり倒すし、嫁と手から血出しながらイチャコラするしこわい。。

 

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マイケル・シャノンという俳優さんらしい。

この人が怖くて3回くらい泣きました(笑)

R15要素が意外とエロだったのにびっくり

私はグロい映画があまり得意ではありません。だからこの映画も見に行くか少し迷いました。けど、見てみたら意外とグロはそこまでなくて、エロでモザイクかかってました。

さっき紹介したヤバイ男が嫁さんと手から血出てるのに致し続けるんですけど、そこでこのマイケル・シャノンさんのお尻にモザイクがかかってただけです。

すっかりグロでのR15だと思ってたので意外でした。

リアルな日常の性がファンタジーな水中生物に現実味をだしてる

でもエロも必要悪的な必要エロだったんだと思う。

シェイプオブウォーターは正直めっちゃファンタジーな話で。このヤバイ生き物って神と崇められてたらしくて、画家さんに髪の毛生やしてあげたり、画家さんの傷を治してあげたりする。こんなのありえないぞ!という。私はSFそこまで得意ではないから余計に。

でも性的描写がちょこちょこ入ることで、なんかいやにこの映画に現実味が出てました。イライザが1人でせっせとしてたりとかするのも、まあリアル(冒頭からだったので驚いたけど)。

いろんなマイノリティ=異端者のお話でジンときた

シェイプオブウォーターは「モンスターの物語」なんですが、そのモンスターはヤバイ生き物のことだけではなくって。

ゲイの画家(作中で男性にひどい言い方で振られます)とか、ヤバイ男(とりあえず怖い)とか、イライザ(喋れない)とか、ゼルダ(黒人だから差別される描写がちょこちょこ)とか。

みんながみんな苦しんでて、拠り所みたいな、自分を受け入れてくれる場所を探してる。

で、イライザにとってはやっと見つけたヤバイ生き物がそれだった。

だからめっちゃ必死に助けようとするんですよ。これがすごい泣けるんです。

 

「彼は私が話せないことを知らない」

「彼はありのままの私を受け入れてくれる」って。

すごく必死に手話でゲイ画家に話すのが、本当に泣けた。

そういう大事な人に出会えたら、そのくらい必死になって、自分の命をかけて守り抜かないといけないんだなと。

 

で、ゲイ画家は一回断るんですけど、そのあと絵を売りに行ったのに売れなくてパイを売ってるキュートな男の子に差別されて、それで帰ってからイライザに謝るんです。

ゲイ画家にとっては、イライザが「ありのままの自分を受け入れてくれる相手」だったのかな。(すみませんわかりやすいからゲイ画家と呼んでいますが、私は同性愛に対して特別な感情はありません、ゲイの友人もいます)

 

けど別にこの映画って「人と違ってもいいじゃん!受け入れ合おうよ!」とか押し付けてくる映画じゃなくって。わたし的には「愛しちゃったら関係ないよね。愛しちゃったらさ、命かけて守り抜こうよ、それが一番美しいよね」的なかんじでした。

 

ちょこちょこ笑えるシーンがあるのが映画ヲタ向け感すごい

ただ普段あまり映画を見ない人に突然シェイプオブウォーターは薦められないなあというのが感想。

なんか意味わかんないシーンが結構ある。ヤバイ生き物とイライザがイライザの空想の中でミュージカルしてたりとか。イライザとヤバイ生き物も致してるし。

芸術作品感が強めなので、そういうのが見れる人におすすめです。

「時計仕掛けのオレンジ」とか、そういうかんじ・・?(極論だけど)

とりあえずテーマ重くて疲れた

終わった後は泣きまくったあとですごい疲れてたので、これが一番の感想です(笑)

もう疲れた…もう一回見たい気もするけど疲れちゃうから嫌な気もする…

ハラハラが多すぎる…

最後は画家の妄想だと思う

ところで最後、イライザがヤバイ男に撃たれてしんだかとおもいきや、ヤバイ生き物が海に連れてって、水中でイライザの首の傷(作中何度もでてくる)がエラになって「仲良く暮らしましたとさ」みたいなシーンがあるんだけど。(イライザがエライザになってた…イライザがエライザになってた…)

 

あれは語り手の画家の妄想だと思うんですよね。というか私はそう思いたい。さすがにエラつけて一緒に暮らしちゃったらファンタジーすぎるから。。無理。。(笑)

 

とにもかくにも、シェイプオブウォーターはすごくいい映画でした。

アカデミー賞おめでとうございます!(むりやり)