「酒に飲まれる人は病気だ」という感覚
TOKIOの山口達也さんが話題になっている件で、わたしは最初こう思った。
「この人も病気なんだ」
これには哀れみや呆れや、じゃあ仕方ないという気持ちが混ざっている。
でもそのあとニュースか何かで坂上忍さんが「そもそも女子高生の電話番号が携帯に入っている時点でおかしい、携帯にそもそも電話番号が入っていなければこんなこと起こらなかった」みたいなことを言っていて、たしかにそうだなと思った。
たしかに今回の事件は山口達也さんが病気だっただけではなく、未成年の女の子と普段から関わりたかった・関わってしまっていたことが原因だ。
けど、それとアルコールの病気が交わってしまった結果が、今回の事件だと思っている。
お酒を飲むと人が変わってしまう人
私の父親がそうだったけど、世の中にはお酒を飲むとおかしくなってしまいかねない人と、そうでない人がいる。大抵の人がちょっと気が大きくなるくらいなんだけど、お酒を飲むことによって引き金が引かれて、何かしでかしてしまう人は少なくない。
たとえば私の父親は母と喧嘩するときに食器まで投げてたし、一番私にとって衝撃的だったのはリビングのソファで用を足していたときだ。(あれはショックだった…)
父親は確かにもともと素行がいい人間とはいえないけど、でもアルコールを入れることによってこういう症状は発症する。そういう病気なんだ、という感覚。
でも、こういう人が身近にいないとこういう感覚ってないらしい。
特に「楽しくお酒を飲めるタイプ」「お酒を飲んでいる自分をコントロールできるタイプ」ほどそうだ。お酒にのまれてしまう人のことを「甘え」だとしか思ってないんだろう。
これは自律神経失調症とかを「甘え」とか「だらけ」と考えてしまうことがあるのと少し似ている気がする。あと「ちょっといじめられたくらいで学校休むなよ」とか。
たしかに一生懸命専門家に力を借りたりすれば、アルコールの病気は治せると思う。けどもう一旦病気だとわかったときには、もう自分だけの力ではなかなか難しいと思う。
まあアルコールの病気の場合はお酒を飲まなければ症状は出ないわけだから、そうできるならそれが一番いいけど。それができないなら専門医へ。というかんじ。
お酒を飲んだ途端に話し方が乱暴になり挙動不審になる後輩
会社の後輩に、こういう男の子がいる。その子も普段からちょっとマイペースだなと思う子だけど、優しいし仕事で特に困ることはない。
けど、お酒を飲むと人が変わってしまう。グラスは音を立てずに置くことができないし、どこか変な方向を見てぼーっとしてたりする。
最初はゆっくり飲んでたかと思ったら、急に何杯もお代わりしだしていつの間にか顔が真っ白、ということもある。
私はこの子と食事をするのが本当に苦手だ。いつ暴れだすかわからないと思って怖いから。というかもう自分の父親が症状出てるときを思い出して嫌悪感しかしない。
自分で無理なものは専門家を頼ることの重要さ
アルコールだけじゃなくて、たとえば話すのが下手くそだなとか文章を書くのが下手くそだなとか、いろいろ自分だけの力じゃ治せないことってあると思う。
どうしても人を傷つけてしまう一言を言っちゃうな、とかでも。
そういうときはちゃんと自分以外のインプットを頼るべきだと思う。最初は本でもいいと思うし、アルコールとかニコチンなら専門医がいるし、とにかく自分以外の人と一緒に戦うのが大事。
横ちょが「前に山口くんと一緒に飲んでたら通りすがりの人にいちゃもんつけられたんですよ。そしたら山口くんがキレちゃってその相手のこと殴りかかろうとして、そんで僕が一生懸命止めたら、じゃあお前殴らせろ!って言われて僕ボコボコにされたんですよ」みたいなことを以前話してた。
番組だから大げさに話してるんだろうと思って笑って聞いていたけど、もしかしたら本当にボコボコにされたのかもしれない。実際のところはわからないけど。
山口達也さんもきっと、自分じゃアルコールをコントロールできないんだろうし、早く、ちゃんと専門医と一緒に治してほしいと思う。
そして今まで、ジャニーズ事務所のみんなをはじめ誰もそうさせてあげられなかったことがすごく残念だ。